歯科BLOG

しっかり噛む生活習慣病予防

高齢者に起こりやすい身体機能の低下として挙げられるのがフレイルです。特に骨や関節、筋肉に支障が引き起こされる運動障害がロコモーティブシンドローム、中でも筋肉量の減少症をサルコペニアと言います。ロコモーティブシンドロームの入り口は筋肉量の低下にあると言われています。骨・関節の半減期(細胞の半分が入れ替わるのに要する期間)が、骨7年、関節軟骨117年に対して、筋肉は48日と極端に短いのです。その為筋肉のケアでロコモへのスパイラルを予防する事が提唱されています。高齢者のロコモ予防には筋肉量の維持・増進が不可欠なのです。歯科の検診やPMTCが食支援の面からでも、これらフレイル・ロコモサルコペニア対策に大きく貢献できます。実際にその記事でも、虫歯や歯周病、噛み合わせが悪かったり歯の欠損でしっかり噛めないままにしていると、食事は偏ってしまい糖尿病や脳血管障害・高血圧・循環器障害・骨粗鬆症などの病気を引き起こすと分析していると伝えています。しっかり噛む事が生活習慣病の予防になり、結果一生涯における医療費を抑える事に繋がるという事です。歯を守る事が全身の健康の維持に繋がるという事を知ってください。そして、特に歯周病にかかりやすくなる30代以降は年に一回でも定期的に歯科医院を受診する事をおすすめします。